パターンで覚える翻訳入門 目次

現場ですぐに使える!

初めて翻訳を学ぶ人のための入門講座をWebで無料公開します。

ここには、初心者が最優先で身につけなければならないエッセンスを盛り込みました。 英文の形をパターンに分類して、それぞれのパターンに当てはめる翻訳技術を解説しています。 細かいところは思い切ってそぎ落とし、余計な回り道をなくしました。

この講座のベースは、翻訳会社で行っていた新人教育です。

そのときの教育テキストは私 (当講座の講師) が執筆しました。 当時のテキストは手元にありませんが (その翻訳会社に置いてきました)、同等の内容を再現し、さらに新しい内容も盛り込んで、Web上の翻訳講座としてここに公開しています。

この入門講座では、産業翻訳のうち、技術系の英日翻訳を中心に解説します。技術系の英日翻訳は翻訳の勉強にぴったりです。ここで身につけたテクニックは、小説や絵本を翻訳するときのベースにもなります。文芸翻訳を志す方にもぜひ身につけてほしいスキルの宝庫です。

技術翻訳の特徴

  • 文の構造が分かりやすい。翻訳の典型的パターンが頻出する

    原文のさばき方を身につけやすい。

  • 原文の内容が明確

    さまざまな解釈ができる小説と異なり、原文を正しく読解できているか判断しやすい。

  • 正確な読解力が身につく

    読解が不十分だと、単語の意味をつなぎ合わせて勝手に意味を想像し、原文の意味が分かったような錯覚に陥ってしまう。論理的な文章の読解を通じて、正確な読解力が身につく。

この入門講座は、高校卒業レベルの英語を理解していることを前提としています。文法にも触れるので、必要に応じて文法書を参照するとよいでしょう。文法書は、大学受験の参考書として使用するレベルのもので十分です。

技術編の目次
実践編の目次

技術編

まえがき

  1. この講座のねらい
  2. 学習のための参考書籍

技術翻訳の前に

  1. 訳語を統一する
  2. 表記を統一する
  3. 表現を統一する
  4. 多くの人に読みやすく
  5. 数値はコピーして貼り付ける
  6. 逐語訳の重要性
  7. 翻訳スピードを把握する

基礎的な英語表現の翻訳

  1. 句読点 (punctuation mark) の処理
  2. 命令文の翻訳
  3. youの翻訳
  4. 数量の比較

接続詞の翻訳

  1. if
  2. when
  3. before

助動詞の翻訳

  1. can
  2. may
  3. must
  4. should
  5. shall
  6. will

受動態の翻訳

  1. 受動態の基本的な訳し方
  2. 別の視点に立った受動態の翻訳
  3. 状態を表す受動態

to不定詞の翻訳

  1. to不定詞の働き
  2. 名詞を修飾するto不定詞
  3. 結果を表すto不定詞の訳し方
  4. 受動態とto不定詞の複合
  5. 助動詞とto不定詞の複合
  6. 助動詞、受動態、to不定詞の複合
  7. 結果を表さないto不定詞
  8. 文頭のto不定詞

分詞構文の翻訳

so that節の翻訳

関係詞の翻訳

可能・不可能の表現

  1. can
  2. possible
  3. allow、enable、let
  4. 名詞から動詞への変換 — 動作を表す名詞
  5. 名詞から動詞への変換 — 主語が動作を表す場合
  6. 形容詞から動詞への変換 — 修飾語を述語に
  7. allowの翻訳技術の応用
  8. 可能・不可能の表現のまとめ

結果 (因果関係) の表現

  1. to不定詞
  2. 分詞構文
  3. so that
  4. cause
  5. causeやresult inの翻訳技術の応用
  6. 結果の表現のまとめ

節を導く表現

  1. 前置きの言葉とthat節
  2. note that
  3. make sure
  4. make sureのまとめ

基礎的な日本語表現

  1. 圧縮表現を避ける
  2. 冗長表現を避ける
  3. 過剰な丁寧表現

日本語の語順とテン

  1. 語順
  2. テン (、) の打ち方

実践編

  1. 手順書きの翻訳
  2. 関係代名詞thatの訳し下ろし
  3. 分詞構文・助動詞・受動態


順次内容を追加していきます。

注記

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本書の著作権は水谷淑見に帰属します。 本書および本講座の付属文書の全部または一部について、上記著作権者の書面による許可なく、複製、複写、翻訳、転載、再配布、貸与を行うことはできません。

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