- so thatの位置で2文に切り、
- 英語の語順どおりに翻訳する (訳し下ろす)。
- それで違和感がある場合は訳し上げる。
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→ 翻訳入門の目次に戻るso that節の働き
so that節には以下の用法があります。
- 結果を表す
- 目的を表す
結果を表す場合と目的を表す場合がある点は、to不定詞と似ています。 そこで、so that節もto不定詞の場合と同じ要領で翻訳することにします。
- so thatの位置で2文に切り、
- 英語の語順どおりに翻訳する (訳し下ろす)。
- それで違和感がある場合は訳し上げる。
例を示します。
最初のステップとしてso thatの位置で文を切り、2つの要素に分解します (命令文の訳し方については「命令文の翻訳」を参照してください)。
次に、前半と後半をそれぞれ日本語に翻訳します。
最後に、それぞれの訳文を「……し、」で結合します。必要に応じて文末を変更します。
ここでは文末を「……できるようにします」とし、 「DTDファイルをインポート」した結果として「ファイルfile memory.sgmを表示できる」ようになるというニュアンスを出しています。
この文は、so that以下が目的を表すと考えて以下のように翻訳することもできます。
しかし、このように翻訳しようとすると、長い英文の中を前に行ったり後ろに行ったりしながら翻訳しなければならず、大変です。so thatの位置で2文に切ってしまえば、短い文を2つ翻訳するだけです。ぜひso thatの位置で切るクセをつけてください。
コンマの有無
so thatの前にコンマが置かれる場合があります。
前にコンマが置かれている場合は結果を表し、コンマがない場合は目的を表すとは限らないので、翻訳時には意味を考えなければなりません。
また、so thatではなく単にsoと書かれる場合もあります。
理由を表すsoと混同しないように注意してください。
多くのサンプル スクリプトが提供されているため、……
注: provideを「提供する」と翻訳しています。「提供する」という言い回しは単なる単語の置き換えであり、原文を十分に日本語に落とし込めていませんが、ここではso thatの翻訳に焦点を当てるために、直訳のままとしています。