理工系の文書では、3キロメートルや100グラムといった単位付きの数量が頻出します。
英語では数値と単位の間を空白で区切ります。100グラムは100gと書かずに100 gと書きます。数値と単位をそれぞれ1つの単語と見なすわけです。
Add 200 ml of ethyl alcohol.
200 mlのエチルアルコールを加える。
日本語でも、JIS規格では数値と単位の間に空白を入れるとされていますが、入れずに書いている場合も多く見られます。
注: ただし、例外として平面角に対する度、分、秒の単位については数値と単位の間に空白を入れないとされています。
なお、私が学生のころに勉強した本は、どの本も単位を角かっこ [ ] で囲んで表記していました。
50 [Hz]
100 [V]
おそらく量記号と混同しないようにするためでしょう。例えば、端子間の電圧をVで表すことにした場合に、単に2 Vと書くと電圧Vの2倍を意味しているのか2ボルトを意味しているのか分かりません。このような混乱を避けるために単位を角かっこで囲んだのではないかと推測します。
当時の慣習が影響して、私は今でも単位が角かっこで囲まれていないと落ち着きません。
数量を表す場合には単位記号を複数形にしません。例えば、3キロメートルの距離を表す場合は3 kmと書きます。3 kmsとは書きません。
単位をスペルアウトする場合は、通常の名詞と同様に数量に応じて単数形と複数形を使い分けます。
3 kilometers
1 gram
ただし現実には、単位記号が複数形で書かれた英文もよく見かけます。
the block size in KBs