referenceという単語は主に名詞として使われます。他動詞としての用法もありますが、リーダーズ英和辞典 (初版) によると、他動詞の項目には …に参照事項 [参照符] を付ける; 参照文献として引用する; 《表などに》参照しやすくして載せる としか書かれていません。
このreferenceが、IT系の文書ではrefer toの意味で使われることがあります。特に、ポインタ (やそれに類似する変数、プロパティなど) が何らかのデータを指すという意味で使われるようです。 The returned pointer references XYZ object that is created in ... といった感じです。
この意味では一般にrefer toやpoint toを使うところです。referenceをこの意味で他動詞として使う例は少数です。このような使い方は、私が技術翻訳の世界に入って数年のうちに目にしました。2000年ごろのことと記憶しています。今でも見かけることがありますが、概して少数です。標準的な用法でないのかもしれませんが、referenceにこのような用法があるということは頭の片隅に置いてあります。