技術翻訳のときに、英文では単位が使用されていなくても日本語訳で単位が出てきていることがあります。
[CPU Usage] field shows the percentage of time the CPU is used for this process.
(×) [CPU使用率] フィールドは、CPUがこのプロセスに使用された時間のパーセントを示します。
ここでは、percentage以外の訳を直訳のまま置いておき、percentageに絞って考えることにします。
percentageはあくまで百分率を意味します。単位「パーセント」を意味するわけではありません。手元のリーダーズ英和辞典を引いてみても「パーセント」という訳語は記載されていません。「パーセント」ではなく「百分率」や「パーセンテージ」を使うべきです。
[CPU使用率] フィールドは、CPUがこのプロセスに使用された時間のパーセンテージを示します。
ただし、日本語には「割合」や「比率」という立派な言葉が既にあり、「パーセンテージ」よりも浸透しています。 私は、既に日本語に定着している単語がある場合はカタカナ語を避けるという方針で翻訳しています。
[CPU使用率] フィールドは、CPUがこのプロセスに使用された時間の割合を示します。
パーセント単位であることを明示する必要がある場合は、単位を書き添えます。
[CPU使用率] フィールドは、CPUがこのプロセスに使用された時間の割合をパーセント単位で示します。
[CPU使用率] フィールドは、CPUがこのプロセスに使用された時間の割合 (%) を示します。
決して「パーセンテージ」が誤訳というわけではありません。訳語として「割合」や「比率」を使うか「パーセンテージ」を使うかは、あくまで好みの問題です。