メソッドに立脚した翻訳だから、安定した確かな品質

読みやすい文章は顧客の心をとらえます。これはとても重要なことですが、日本語として流れがよくなるように、やみくもに言葉をつなげても翻訳にはなりません。そのような訳文は、一見するとサラリと読めますが、実は原文の意味からかけ離れた勝手な作文になっています。残念ながら、こんな翻訳も実際に存在します。

当工房では、メソッド (方法論) にもとづいて論理的に訳文を構成していきます。

どのように文章を書くか。

どのように翻訳するか。

このテーマは昔からさまざまに研究されてきました。今では一定のメソッドが確立され、多くの翻訳者に受け入れられています。中でも技術系の文書では、説明が理解しにくかったり誤解されやすかったりすると事故につながることがあります。そのため、正確・簡潔・明瞭な技術文書の書き方が研究され、テクニカルライティングという方法論が確立されました。当工房で技術文書を翻訳する場合は、このテクニカルライティングの考え方を適用します。

ただし、ストーリーを語る書籍や商品のプロモーションにテクニカルライティングを当てはめると、味気ない印象になってしまいます。読者の感情に訴えたい場合は、クリエイティブライティングによる演出も欠かせません。

正確さ重視のテクニカルライティングと、読者の感情に働きかけるクリエイティブライティング。当工房の高品位翻訳では、この2つのライティング技法を組み合わせ、独自に考案した文章構成法も応用して訳文を作っていきます。

当工房では訳文の読みやすさを重視しますが、「何となく」の直感で行う翻訳ではありません。すべての訳文に、なぜそのような訳文になっているか論理的根拠があります。

英語と日本語のギャップ

当工房では主に英語から日本語への翻訳を扱っています。

英語と日本語ではそもそも物事の捉え方が違います。安さを売りにする翻訳では逐語訳 (直訳) になりがちですが、逐語訳では日本人の感覚に沿わないことも少なくありません。それだけならまだしも、2とおり、3とおりに解釈できる訳文や、意味不明な訳文も多いのが実情です。

当工房では、日本人の感覚に合う翻訳を第一としています。英文ではピリオドまで1つの文になっているものを、日本語訳では2文、3文に分割することもあります。逆に、2つ、3つの英文を日本語訳では1文にまとめることもあります。ときには大胆に記述の順序を入れ替えます。まわりくどい英文はシンプルな日本語に再構成します。

木を見る。森も見る。個々の文を分かりやすく翻訳するだけでなく、全体の構成も見すえて翻訳するので、原文の意図がしっかり伝わります。

辞書にない訳語

さらに、辞書にない訳語も積極的に使います。

安価な翻訳サービスでは、辞書に載っている訳語しか使わない傾向がみられます。辞書に載っている訳では違和感が強い場合であっても、辞書の訳しか出てきません。

しかし、当工房では辞書の訳にこだわらずに臨機応変に訳出していきます。

例えば、英和辞典でconnotationを引くと「言外の意味。含蓄。含意」(小学館プログレッシブ英和中辞典第4版)、「《言外の》暗示的意味、含蓄; 意味」(研究社リーダーズ英和辞典第2版) などと説明されていますが、なじみのない言葉ばかりでピンときません。このような訳を出されても読者は困ってしまうでしょう。

この場合、「ニュアンス」という訳語はいかがでしょうか。

当工房では、読者に寄り添う柔軟な翻訳をご提案しています。ぜひお試しください。

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